その中でも見過ごされやすい問題として、健康問題を抱えて就業ができない、効率を上げることができないという問題がある。
その健康問題として日本で最も多い症状は腰痛や肩こりの慢性症状である。
腰痛を含む慢性的な痛みによる経済的損失は1兆9,530億円といわれており、慢性的な痛みが与える経済的損失は大きい。
働き方が改革されても、医療が発達しても腰痛は減るどころか増加の一途をたどっています。
腰痛には昔からこれが原因!と言われている常識がありますが、
実はそれが違うのでは?と言われています。
本記事では、腰痛が治らないで悩んでいる人に向けて知っておくべき情報をご紹介したいと思います。
目次
腰痛とは
腰痛で困るのはどんな時か?
ギックリ腰と言われるような急な痛みに襲われる場合は
生活全てにおいて支障をきたします。
ですが、このような痛みは基本的には3日、長くても7日程度日数がたてば
痛みは軽減してきて問題なく過ごせるようになることがほとんどです。
他にも腰痛で日常生活に支障が出るときは、朝起き上がる時や顔を洗う時、
椅子から立ち上がる時に痛みが出る。そういった動作の開始時に感じることが多い。
でもこれらは意識すればそこまで困ることではない。
一番困るのは慢性的に常に腰に痛みや重さ、だるさを感じてしまう症状や
強い痛みが常に感じるケース。
日常生活の中でも、意識が腰痛から離れなくなってしまう。
これが社会的問題になっている
決定的な要因です。
腰痛の痛みを訴える場所で多い箇所は決まっている
上記の図の赤い■で囲っている部位に痛みを訴える腰痛患者さんが多い。
これには様々な要因んが重なっていると考えられる。
腰痛の多い年代はあるのか?
最近では腰痛の訴える年代が低年齢化してきている。
小学生でも腰痛を訴えることも少なくない。
そういったことからも腰痛は子供からお年寄りまでは幅広く、
年代関係なく起きている症状である。
ただ年代によって起こる腰痛の特徴や種類が違ってくる。
腰痛の種類
腰痛と一言で表しても細かなパターンに分類されています。
そして先ほどお伝えしたように
年代によって発生してるパターンというのがあります。
その種類を以下に表します。
20代までの若い年代に多い腰痛の種類
- 筋筋膜性腰痛
- 腰椎分離症
- 腰椎椎間板ヘルニア
小・中・高生などの10代に多い特徴的な腰痛が
「筋筋膜生腰痛」と「腰椎分離症」です。
筋筋膜性腰痛とは腰の筋肉にストレスがかかり血液の流れが悪くなり
凝り固まっている状況です。
腰椎分離症は、まだ大人のように骨が出来上がっていないため、クラブ活動などで激しい動きを日々継続的に行うことで骨にストレスがかかり耐えきれなくなって疲労骨折を起こします。
主に多いのが野球・サッカー・テニスなどの走ったり、
捻る動作が多いスポーツに多いです。
20代から40代の仕事が忙しい年代に多い腰痛の種類
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰椎椎間板症
- 腰椎すべり症
この年代に多いのは解剖学的に問題を生じることが多くなってきます。
使いすぎて筋肉の炎症になるとかではなく、
生活習慣、主に仕事の内容の負担により問題が起こることが多いです。
重いものを繰り返し運ぶことにより腰骨にストレスがかかり
椎間板という骨と骨の間にあるクッションが潰れてしまったり、
骨が変形してしまい脊柱管という神経の通るトンネルが狭くなったりします。
50代・60代・70代の中高年に多い腰痛の種類
- 変形性腰椎症
- 腰部脊柱管狭窄症
- 変形性腰椎すべり症
- 腰椎椎間板ヘルニア
過去体を使ってきた歴史があります。
使い方の癖が決まってきており、それに合わせて骨の変形も進んでいきます。
体は使い方によって骨格を変えていきます。
このような腰痛の種類があり、各年代により発生しやすい傾向があります。
特に腰椎椎間板ヘルニアに関しては幅広い年代で発生しています。
医療が進めば進むほど細かい部分まで把握することが可能になってきています。
それにより、椎間板ヘルニアだとか脊柱管狭窄症といった
過去では発見する事ができなかった問題を知る事ができます。
でもここで冷静になって考えないといけない事があります。
それは、なぜそこまで細かく状況がわかるようになったのにも関わらず
腰痛で悩む人が減るどころか増加しているのでしょうか?
今まで言われてきた腰痛の常識を
疑う必要があるのではないでしょうか?
事実、海外では日本で言われているような椎間板ヘルニアなどは腰痛の原因にはならない、それどころか検査をしてその問題を見つける事自体無駄な事だと捉えられています。
日本では原因を発見するために画像診断を行います。
代表的な画像診断が「MRI」と「レントゲン」になります。
レントゲンとは?
主の目的は骨に対して問題がないかどうかを検査するために行われます。
今まで言われてきた腰痛の原因
腰痛の原因は「神経」にあると思われています。
神経を圧迫することにより痛みやしびれを起こしてしまうと考えられています。
これが現在の腰痛の主な原因として考えられている神経圧迫説と言います。
あなたも聞いた事があると思います。
神経を圧迫しているから腰が痛いんですよ。という説明。
この考え方が常識なため、
その神経圧迫がどこで起こっているのかを発見するために
上記の画像診断を使用してきました。
そして椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった異常を発見してきました。
でもそれでは腰痛が改善しないどころか新たな問題が出てきました。
「画像上問題があっても腰痛がない」
「画像上問題がないのに腰痛がある」
この矛盾に対して見て見ぬ振りをしてきたために
腰痛が改善する事なく増加の一途をたどっています。
事実、これだけ医療が進んでいるにも関わらず
腰痛の8割が原因不明と言われています!!
画像診断は意味がない!とわかっていても止める事ができないのです。
画像診断のために、導入した機械はとても高額で億単位の費用が発生しています。
その回収が済んでいないのに画像診断は意味がないからと中止してしまうと
経営的に負担となります。
ですが海外では、画像診断をしない方向で話は進んでいます。
画像診断が必要な場合は
- 神経症状(気づかない間に失禁をしてしまう症状)
- 安静時にも痛みが続き、体重が一気に減少している
など、緊急を要する時や内臓的病変が疑われる時のみです。
最新の腰痛の原因
最新の考え方では、腰痛は改善する問題と捉えられています。
精神的要因が大きく関わっており、
恐怖や不安を煽るような情報を取り入れないようにしていく
というのが進められれています。
「椎間板ヘルニアだから手術が必要になるかもしれません」
「もうこの腰痛とは一生付き合うしかない」
そういった権威ある人(お医者さん)からの言葉により
腰痛で悩む方は不安を感じ、自分自身はひどい状況なんだ。
この痛みと上手く付き合わないといけない。
負担をかけてはいけない。
と認識して腰をかばうような動作をするようになり
腰が常に無理を指定しまう状況になります。
最新の見解では、
心理的ストレス、そして不安をなくす取り組みをして
体をしっかり動かして筋肉をほぐしていくという過ごし方をしていく。
画像上による問題と痛みは別問題なので気にしなくていい。
そういった捉え方がされています。
腰痛の治療法の種類
大きく分けて2種類の治療法がある。
- 1つは外科的療法(手術)
- 1つは保存的療法。
外科的手術:腰痛の基本は保存的療法です。
一定期間保存療法を行い、改善が思わしくない場合は手術療法を選択する事があります。
手術を行うケース
- 保存療法をおこなっても症状が改善しない、悪化していき日常生活に支障がある
- 腰痛だけでなく、足の麻痺(力が入らない・触れられても感覚がない・おしっこが勝手に出る)
保存療法
- 薬物療法:痛み止めや、筋弛緩剤を使用して症状の緩和を目指す
- 運動療法:適度な運動を行い、凝り固まった筋肉を柔軟にしていく
- 徒手療法:筋肉を押圧して刺激を加えてほぐしていく
- 認知行動療法:考え方、捉え方をケアしていき、改善する気持ちに持っていきます
腰痛に対しての治療は数多くの方法が準備されています。
腰痛になっている方を安心させて、精神的にも肉体的にも適切にケアをしていく事で
改善に向かっていくケースが多い。
だから病院だけではなく、整体や整骨院といった画像診断がない場所でも
数多くの腰痛患者さんが救われています。
当院の腰痛に対する考え方
腰痛の8割が原因不明と言われおり、精神的な要因が大きく関わっていると言われています。
画像上に変形やヘルニアがあっても痛みが出ない人もいます。
いったいなんで痛みがでてしまうのか・・・。
生活習慣や体の使い方により腰痛を引き起こすこともあると考えています。
生活習慣や体の使い方はひとそれぞれ違います。
生活習慣の中で、偏った体の使い方をしていれば、体の歪みがでてきます。
体の歪みが重心の位置をずらし、余計な筋肉を働かせ、その結果、姿勢が悪くなり痛みになると考えています。
痛みは「結果」です。
生活習慣の中での体の使い方や姿勢を改善しなければ結果(痛み)は変わりません。
当院では、体の歪みを整え重心の位置を調整し、筋肉に対する負担を取り除き姿勢を良くするアプローチをしています!!
そうすることで結果(痛み)は変わっていきます!!
原因不明と言われていますが、良くなる方はたくさんいらっしゃいます!
何をやってもどこにいっても治らないのであれば、ぜひご相談いただければと思います!!